大鷲神社(栄町) / 千葉県印旛郡

【神社情報】

大鷲神社(おおわしじんじゃ)

御祭神:天乃日鷲尊

相殿神:大己貴命・小名彦命

社格等:─

例大祭:12月の初酉の日から3日間(酉の市)


所在地:千葉県印旛郡栄町安食3620

最寄駅:安食駅

公式サイト:─


【御由緒】

 当神社の鎮座地である安食は、もとは下総国埴生郡安食村と呼ばれ、古言によると下総国の「総」は布(麻)のことを表し、麻の縁の地であったと思われます。
 主祭神の天乃日鷲尊は、その子孫代々麻植の神として神功があり、麻に係わりのある当地においても祭神になっております。
 文化文政の年代には鷲宮(鷲賀岡神社)と称していましたが、明治二六年頃より、大鷲神社と言うようになりました。
 また、江戸時代に春日局の崇敬が非常に厚く、竹千代君が三代将軍となったとき、そのことを祝い、将軍の船の舳先に魔除けとして飾ってあった金の大鷲を将軍より願い受けて奉納したといわれ、現在宝物として保存され出世開運の神として知られています。
(※境内の掲示より)
【参拝情報】

参拝日:2015/05/07

【御朱印】

社務所に氏子さんがいらっしゃったのだが、神職様がご不在との事。
この日は他にも東京から参拝に来て御朱印をお願いされた方がいたようで、次に神職様がいらっしゃる日を教えて下さったり、申し訳なさそうされたりと、こちらが恐縮してしまう。
この日はなかったのだが、書き置きがある時もあるようだ。

【備考】
千葉県印旛郡の安食駅近くにある大鷲神社。
大鷲神社と書いて「おおとりじんじゃ」と読む神社も多いが、こちらは「おおわしじんじゃ」と読む。

地域の方には「お鷲さま」として親しまれているようだ。

創建は不明との事だが、徳川家との縁のある神社。
江戸時代には三代将軍・徳川家光の乳母春日局(かすがのつぼね)の崇敬を受けたとある。
家光がまだ竹千代といっていたころ当社に竹千代の出世を祈願し、三代将軍になると報恩のため、将軍の御座船天地丸の金色の鷲を献納、現在も大切に保存されているようだ。

春日局は、ドラマ「大奥」や以前大河ドラマ「春日局」にもなった事があるが、松平信綱、柳生宗矩と共に家光を支えた「鼎の脚」の一人に数えられ、近世初期における女性政治家の筆頭とも挙げられる人物であり、家光以外にも縁故により出世した人物が多い。
そのため、古くから出世開運の神として尊崇を集めていたようだ。

なお「大鷲神社」という事で、「酉の市」、毎年12月の初酉の日から3日間の開催される。
都内の主流は「浅草 鷲神社」など、11月に開催される事が多いが、古くから12月に行われる場所も多い。(鷲神社の本社とされる埼玉県久喜市の「鷲宮神社」では12月の初酉の日に行われる)

本殿は、天保二年(1831)に造られたもので、かなり細かい彫刻が現存している。
回り込める形になっているので、周囲から本殿の彫刻を見る事ができるのが嬉しい。
海老紅梁に竜の丸彫りがされていたり、本殿にある琴を奏する彫刻など実にお見事。

なお、本殿の横に画像にもある「琴を奏する彫刻の不思議」という掲示がされていた。
それによると毎年行われる酉の市で、境内特設舞台で歌った当時無名に近い歌手達が、翌年のNHK紅白歌合戦に出場を果たすという逸話。
近年酉の市舞台で歌った人だと、瀬川瑛子、三笠優子、松原のぶえ、鳥羽一郎、冠二郎など。
大御所ばかりなのだが、この逸話が本当なら、大した「出世開運」のご利益である。

当社はこの「大鷲神社」だけでも充分見どころがあるのだが、境内社が豊富で、その中の一つ「魂生神社」が、何ともディープなエリアになっており、一部の人たちには名が通っている。
五穀豊穣、縁結び、子授け、安産、夫婦和合の神で、魂生神として高さ2.5m、周囲2.3mの石製の男根が鎮座している。
その大きさは日本一との事だ。
内部には御神体として多くの男根を模したものが祀られており、参拝者も同様の形をしたものに願い事(多くは安産や子授けを書いていた)をして、こちらに奉納するようだ。
近くには「縁むすび合体椎の木」「子授け乃大樹」など、性神信仰に纏わる御神木も。
性神信仰としては川崎の「金山神社」(かなまら祭り)が有名であるが、こちらも中々に濃いエリア。

他にも色々と境内社が多く見どころも多い。
一の鳥居をくぐった表参道には、かなり急な斜面の男坂と、緩やかな女坂があるのだが、男坂から上ると「大鷲神社」側へ、女坂から上ると先に上述の「魂生神社」側へ行く事になるので、個人的には先に男坂を頑張って上ってもらい、後からディープな「魂生神社」側へ行き、女坂を下りて戻ってくるのがオススメ。

社務所には氏子さんが常駐しているようで、この日も氏子さんが色々話を聞かせてくれた。
御朱印は神職さんがいないためできないそうだが、日によっては神職さんもいらっしゃる時もあり、いなくても書き置きのものが用意されている日もある様子。
御朱印が欲しい方は事前に確認しておくとよいだろう。
ちなみに社務所では「魂生神社」にまつわる男根を模した飴やお守りなど、ちょっとアレな授与品も色々置いてあった。

春日局に庇護された縁のある大鷲神社。
本殿の彫刻など見どころもあるのだが、やはり境内社の魂生神社のインパクトに驚かされる。
あまり来るようなエリアではないのだが、この日も都内から参拝に訪れた方がいたようで、知る人ぞ知る「出世開運」、そして「子授け」「安産」「夫婦和合」などのご利益がある神社。
個人的には色々と見どころの多い良社に感じた。

神社画像

[ 鳥居 ]

[ 男坂 ]

[ 手水舎 ]

[ 拝殿 ]

[ 本殿 ]

[ 境内社 ]

[ 力石 ]

[ 案内板 ]

[ 額殿 ]
[ 魂生神社 ]

[ 魂生神社内 ]

[ 縁むすび合体椎の木 ]

[ 子授けの大樹 ]

[ 聖徳太子堂 ]

[ 鷲乃社稲荷 ]

[ 境内案内図 ]

【Google Maps】


    脚注
  • 当ブログに掲載している情報は筆者が参拝時の情報です。最新のものではない可能性がありますのでご理解下さい。
  • 当ブログ内の古い資料画像は「国立国会図書館デジタルコレクション」の「インターネット公開(保護期間満了)」から使用しています。
  • その他、筆者所有以外に使用した資料画像がある場合は別途引用元を明示しています。
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