麻賀多神社(鏑木町) / 千葉県佐倉市

【神社情報】

麻賀多神社(まかたじんじゃ)

御祭神:稚産霊命
社格等:郷社
例大祭:10月14~16日(渡御等10月第二金土日)


所在地:千葉県佐倉市鏑木町933-1
最寄駅:京成佐倉駅・佐倉駅
公式サイト:http://www.makata.jp/

【御由緒】

 当社は旧佐倉藩の総鎮守で、古くから「まかたさま」とこの地方の人々に親しまれ、崇敬されてきたお社です。
 麻賀多神社という神社は、当社をはじめとしてこの佐倉市内に11社・隣接する酒々井町2社・成田市2社・富里市2社・八千代市1社を数えます。一見多く存在するようですが、これを全国的に見ますと他の地方には見られない、珍しい名前の神社で、印旛沼の東側から南にかけての地域にのみ存在する神社です。
 しかしながら今から約1050年程前に完成した政令集「延喜式」の巻第九・下総国の項に、この「麻賀多神社」の社名が記載されており、当時すでに中央にまで知られていた神社である事がわかります。
 その御鎮座は佐倉地方開闢の頃と云われており定かではありません。しかし社名については口伝によると以下のようになっております。
 鎮座している千葉県は古来、麻の産地であり「総国・ふさのくに」の総は麻を表しております。その中にある印旛地方は下総国成立以前は印旛国であり、朝廷より国造(くにのみやつこ)が派遣されておりました。その国造に多一族の伊都許利命が就任してたとの記録が先代舊事本紀に記載されております。その国造が代々祀ってきたのが当社であり、「麻の国で多氏が賀す神の社」と訓読みすることが出来ます。鎮座地の「佐倉」という地名も「麻の倉」が転じてと言われており、佐倉地方が古代物流の中心的地位を占めていたことが判ります。
 時代が下がり、徳川時代になると神社の西方に土井利勝公が佐倉城を築き、その城主となってからは、当社はこの地方の氏神様であるばかりではなく、城の追手門近くに鎮座する神社なので、城地鎮護・佐倉藩総鎮守の神として代々の城主・家臣に篤く崇敬され、社殿の度々の造営・神号額・神鏡・絵馬等の奉納が続きました。現在の社殿は天保14年、のちに幕府の老中首座を務めた藩主堀田正睦公が新たに建て替えたものです。尚、平成15年に氏子一同の奉賛により大修営が行われ、厳かに正遷座祭が斎行されました。
 明治維新以降は佐倉城趾に陸軍連隊が配置され、県内各地から入隊した房総健児が武運長久を祈願しました。  
 先の大戦よりすでに久しく、現在は安産育児・家内安全・病気平癒などをお祈りする人々がいつの世に変わらず社前に見られ、樹齢800年以上の大銀杏をはじめ古木・大樹に囲まれた境内は氏子・崇敬者の憩いの場となっております。
【参拝情報】

参拝日:2015/05/07

【御朱印】

初穂料:300円
社務所にて。
※他にも、佐倉七福神の「恵比寿」「福禄寿」を担っており、それぞれの御朱印も存在。

麻賀多神社(佐倉)


【御朱印帳】
初穂料:1,000円(御朱印代込)
社務所にて。
珍しい横書きデザインの御朱印帳。
金を貴重としたものに神輿を担ぐ人の絵が描かれている。
※筆者はお受けしていないので情報のみ掲載。
【備考】
旧佐倉藩の総鎮守だった神社。
現在は佐倉城址公園と整備され、国立歴史民俗博物館が建っている地にあったという佐倉城。
この佐倉城の鎮守神として、歴代城主の信仰が篤かったという。
佐倉市周辺において古くから重要だった神社である事は間違いない。
実に興味深いのが「麻賀多神社」という社名。
他ではあまり見かけない珍しい社名なのだが、現在は18社存在している。
その18社が全てこの周辺(印旛沼の東側から南にかけて)のみに存在するという。
この地土着の由来を持っているのが分かる。
「麻賀多神社」という存在は、古くは延喜式神名帳にもその文字が見れることから、かなり古いのが分かる。
おそらくこの周辺のみに広がった土着の信仰が、神道と合わさったのではないだろうか。
全国的に珍しい名前だが、この周辺では色々と見る事ができるのが実に面白い。
ちなみに「麻賀多十八社」の総社は千葉県成田市台方にある「麻賀多神社」とされていて、こちらが延喜式神名帳に名前があった式内社とされている。
上述の通り、「麻賀多神社」の社名をもつ神
社は、台方をはじめ、成田市に1社、佐倉市に11社、酒々井町2社、富里市2社、八千代市1社の計18社。
佐倉市に特に多い事から、近世は旧佐倉藩の総鎮守だった当社の影響が強かったのではと推測でき、当社の重要性が伝わってくる。
現在の社殿は天保十四年(1843)に再建され、平成十五年(2003)に大修営されたもの。
拝殿下の龍の彫刻がお見事。
本殿もぐるりと裏側まで回れるため四方八方から眺める事ができるのが嬉しい。
本殿横には樹齢800年以上という大銀杏の御神木が、堂々たる威厳を放っている。
当社は「佐倉七福神」の「恵比寿」と「福禄寿」であり、どちらも境内に祀られていた。
他にも境内社が複数。
御朱印は社務所にて頂いた。
上述の「佐倉七福神」の「恵比寿」「福禄寿」の御朱印もあるとの事で、通常の神社の御朱印を合わせて3種類の御朱印が用意されている。
旧佐倉藩の歴史を垣間見る事ができる当社。
「麻賀多神社」というこの周辺のみに広がる社名も実に興味深い。
境内はどこも綺麗に手入れされていて、この地で「まかたさま」として親しまれているのが伝わってくる。
余談だが、佐倉市は城下町として発展した歴史があるため、現在も武家屋敷が近くにあったりと、周辺にいくつか見どころがある。
最近では漫画&アニメ「弱虫ペダル」の舞台としても知名度があり、市がコラボなどをしていたようだ。
佐倉城があったという城址公園や国立歴史民俗博物館、チューリップや風車のふるさと広場など、合わせて楽しむのもよいかもしれない。

神社画像

[ 鳥居 ]

[ 手水舎 ]

[ 拝殿 ]

[ 本殿 ]

[ 案内板 ]

[ 狛犬 ]

[ 疱瘡神社(なで恵比寿) ]

[ 稲荷神社 ]

[ 三峯神社 ]

[ 願いひも ]

[ 御神木 ]

[ 石碑 ]

[ 神輿庫 ]

[ 社務所 ]

【Google Maps】

    脚注
  • 当ブログに掲載している情報は筆者が参拝時の情報です。最新のものではない可能性がありますのでご理解下さい。
  • 当ブログ内の古い資料画像は「国立国会図書館デジタルコレクション」の「インターネット公開(保護期間満了)」から使用しています。
  • その他、筆者所有以外に使用した資料画像がある場合は別途引用元を明示しています。
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