多摩川七福神巡り(2018年巡拝記)

多摩川七福神巡りとは

「多摩川七福神巡り」は、平成二十六年(2014)に町おこしの一環で始まった比較的新しい七福神巡り。

矢口・下丸子地域は、1358年(正平13年)、新田義興が多摩川の矢口渡で謀殺されたという伝説に関連する様々な逸話や史跡が残っている地域です。
2014年、この地域に『多摩川七福神』が設置され、新しい歴史が始まります。
多摩川七福神は、この地で暮らす人々や、この地域を訪れる人々の”心のよりどころ”として、未来への希望と生きる力を与えてくれる神様達です。
この機会に「多摩川七福神パワースポット巡り!」で、ご自身やご家族の福運祈願を行いながら、先人たちの思いや数々の歴史の証(地域資源)との出会いをお楽しみください。(頒布の資料より)

色紙の販売場所・巡拝方法

七福神巡りの色紙の販売(1,000円)は「新田神社」のみで行われる。
色紙は通年販売しており、一年を通して巡ることができる七福神巡りとなっているのが特徴。

(平成三十年多摩川七福神色紙)

新田神社」で全部の印(スタンプ)を押す事が可能。

新田義興を祀る神社。破魔矢発祥の地。カラフル御朱印・兜の御朱印帳。平賀源内『神霊矢口渡』の舞台。少将局の悲劇・矢口の渡しでの謀殺。樹齢700年の御神木。義興の墳墓。石の卓球台などユニークな境内。多摩川七福神・恵比寿。御朱印。御朱印帳。

流れとしては以下の通り。

  1. 新田神社」で色紙を購入。
  2. 各寺社を巡拝して七福神巡りを行う。
  3. 新田神社」に戻り全ての印(スタンプ)を押す。

他の七福神巡りとは少し違いがあるので注意が必要。

色紙の購入、押印と全て「新田神社」で行えるため、各寺社を巡拝しなくても完結できるが、せっかくの七福神巡りですので、それぞれの寺社も巡るようにしたい。福運祈願のみならず、地域の歴史や信仰を知れて楽しい。
新田神社」の社務所受付時間は10時-17時まで。

全て徒歩で巡った場合、所要時間は1時間30分程。

正月三が日限定御朱印

平成三十年(2018)正月三が日まで限定で、「新田神社」にて多摩川七福神の限定御朱印を授与。

(正月三が日限定御朱印)

1月3日までの限定ですので現在は頂く事ができないものの、来年も開催するかもしれないので、気になる方は忘れず公式Twitterを確認して頂きたい。

平成三十年(2018)正月三が日までは色紙購入者に神酒やお汁粉の接待もして頂けた。通年巡る事ができる多摩川七福神だが、正月期間に巡るのは特にオススメ。日によっては縁日や催し物、ガイドによる案内などもあったりと存分に楽しむ事ができる。

多摩川市七福神一覧

新田神社


新田神社
七福神:恵比寿
所在地:東京都大田区矢口1-21-23

旧県社で地域の中核的神社。
南朝の忠臣である新田義興公をお祀りしている御霊信仰の神社。
社殿の後方には円墳があり義興の遺骸を埋めた墳墓と伝わる。
平賀源内『神霊矢口渡』の舞台になるなど縁が深く、破魔矢発祥の地として知られる。

地域の中核神社で参拝者も多く、初詣時は多くの人々で賑わう。
見どころも大変豊富で、神輿庫に恵比寿神が祀られている。
正月期間などは神輿庫が開放されていて内部を見る事が可能。
可愛らしい恵比寿神の姿が御開帳。

多摩川七福神巡りの色紙は「新田神社」のみで頒布。各寺社の印(スタンプ)も「新田神社」で全て押す事ができる。

七福神以外にも、カラフルな御朱印も魅力で、御朱印帳の頒布も行っている。
新田神社」は歴史も深く見どころも多いため、詳しい説明は下記の個別記事をご覧頂きたい。

新田義興を祀る神社。破魔矢発祥の地。カラフル御朱印・兜の御朱印帳。平賀源内『神霊矢口渡』の舞台。少将局の悲劇・矢口の渡しでの謀殺。樹齢700年の御神木。義興の墳墓。石の卓球台などユニークな境内。多摩川七福神・恵比寿。御朱印。御朱印帳。

頓兵衛地蔵

頓兵衛地蔵
七福神:布袋尊
所在地:東京都大田区下丸子1-1-19

正式名は地蔵菩薩立像と云う。
新田義興公の謀殺に加担した船頭の頓兵衛が、罪を悔いて地蔵を建立したため「頓兵衛地蔵」と称され、平賀源内『神霊矢口渡』にも登場する。
義興公の祟りで地蔵の顔は溶けてしまったと云い「とろけ地蔵」の別名も持つ。

多摩川七福神の布袋尊を担っており、堂内にその姿を見る事が可能。
その奥には「とろけ地蔵」の異名も持つ頓兵衛の姿も見えるので拝むと良い。
「史跡 矢口ノ渡頓兵衛地蔵尊堂」の碑が目印。

矢口中稲荷神社

矢口中稲荷神社
七福神:福禄寿
所在地:東京都大田区矢口1-5

武蔵新田駅のすぐ近くに鎮座するお稲荷様。
約200年前の凶作の際に、百姓・金子作衛門が「伏見稲荷大社」の御神霊を勧請。
村を挙げて祈念すると、大豊作となったと云う。
昭和十年(1935)に現在地に遷座。

武蔵新田駅のホームに沿うように鎮座していて最も駅から近い神社。
お稲荷様らしく神狐像も置かれた小さな境内。
基本的に「新田神社」で全ての印(スタンプ)を押す事ができるが、正月期間はこうして各寺社にも無人スタンプ台が置かれており、巡拝しながら押す事も可能となっていた。

氷川神社

氷川神社
七福神:大黒天
所在地:東京都大田区矢口1-27-7

矢口地区と称される矢口北町会(千鳥3丁目)・矢口中町会(千鳥2丁目一部)・矢口南町会(矢口1丁目)の鎮守。
御由緒などは不詳ながら、当地の氏神様として崇敬を集める。
大田区唯一の氷川神社としても知られ、境内には児童公園が隣接している。

児童公園に隣接(児童公園内)に鎮座する神社。
社殿内に多摩川七福神の大黒天が祀られている。
普段は社殿の扉は閉じられているものの、正月期間に参拝すると御開帳されている。

七福神以外にも当社の御朱印を「新田神社」で頂く事ができる。
矢口氷川神社」の詳しい説明は下記の個別記事をご覧頂きたい。

大田区矢口地区の鎮守。多摩川七福神・大黒天。大田区唯一の氷川神社。御由緒は不詳・創建年代の推測。氏子区域に鎮座する「新田神社」と共有の神輿や山車。児童公園と一帯になった境内。戦後に再建された社殿・三社稲荷。本務社は「新田神社」。御朱印。

延命寺

延命寺
七福神:寿老人
所在地:東京都大田区矢口2-26-17

弘安年間(1278年-1298年)に「蓮花寺」として創建。
その後、新田義興公が謀殺されると、謀殺に加担した江戸遠江守を義興公の怨霊が追いかけ、江戸遠江守が逃げ込んだ当寺に、雷火となって落ち、火災が発生して焼失。
本堂は焼失したものの、聖徳太子が彫ったと伝わる地蔵尊像だけが難を逃れた。
以来、その地蔵は「火雷除子安地蔵尊(延命地蔵)」と命名され、寺名も「延命寺」として再建された。

住宅街の一画にある寺院。
立派な本堂があるが、寿老神が祀られているのは向かって右手。
このお堂の中に寿老神が祀られている。
内部には可愛らしい寿老神の姿。

東八幡神社

東八幡神社
七福神:弁財天
所在地:東京都大田区矢口3-17-3

旧古市場村の鎮守。
江戸時代は「湯坂八幡」「東八幡宮」とも称された。
明治に「西八幡」と呼ばれた「領家八幡」を合祀し、現在の社名に改称。

多摩川の河川敷近くに鎮座する八幡様。
近年になって塗り替えられた朱色の社殿が特徴的。
社殿の中には弁天様も祀られている。
可愛らしい弁天様の姿。

快晴時(特に冬晴れ)は、社頭の信号を渡って多摩川の河川敷に出てみて欲しい。
右手に富士山を見る事ができる。
七福神巡りをしながら富士山を遥拝できるとは、実に贅沢な七福神巡り。

当社近くの多摩川には、江戸時代中期以降に「矢口の渡し」と呼ばれる渡し船場が置かれていた。中世以降存在した「矢口の渡し」は時代によって場所が移っており、当社近くに置かれたのは江戸時代中期以降。昭和二十四年(1949)、現在の多摩川大橋が完成した事により「矢口の渡し」は廃止となり、現在は当社の境内に記念碑が残る。

七福神以外にも当社の御朱印を本務社「徳持神社」で頂く事ができる。
東八幡神社」の詳しい説明は下記の個別記事をご覧頂きたい。

旧古市場村鎮守の八幡さま。矢口の渡しが置かれた当社前。多摩川土手から快晴時は富士山も見える。湯坂八幡と称された江戸時代。明治になり東八幡と西八幡が合祀・遷座。戦後に再建された社殿。児童公園や公衆電話がある境内。本務社は「徳持神社」。御朱印。

十寄神社

十寄神社
七福神:毘沙門天
所在地:東京都大田区矢口2-17-28

新田義興公と近習の将兵(御家来衆)を祀る神社。
「十寄神社」と書いて「とよせじんじゃ」と読む。
江戸時代の頃から、当社に参拝後に新田神社へ参拝すると願い事が叶う伝承があり、古くから「新田神社」と共に当社を参拝する人が多い。

新田義興公と、その後家来衆を祀る神社。
最初に当社へ参拝してから「新田神社」へお詣りすると願い事が叶うと信仰を集めており、享和二年(1802)の社号碑が現存。

社号碑には、「是より本社 江 二丁」の文字が見られ、本社というのは「新田神社」の事で、義興公をお祀りする「新田神社」が本社の扱いとなっていて、「新田神社」への案内も兼ねていた事が分かる。

参道は駐車場となっていて手狭ながら、朱色の社殿が映える。
普段は閉まっている社殿だが、正月期間などは開放されていて内部を見る事が可能。
内部には可愛らしい毘沙門天の姿が御開帳。

七福神以外にも当社の御朱印を本務社「徳持神社」で頂く事ができる。
十寄神社」の詳しい説明は下記の個別記事をご覧頂きたい。

新田義興公と御家来衆を祀る神社。南朝の忠臣・新田義興。矢口の渡しでの謀殺。祟りを鎮めるため新田神社と十騎神社の創建。当社に参拝後に新田神社へ参拝すると願い事が叶う伝承。古い社号碑。多摩川七福神・毘沙門天。本務社は「徳持神社」。御朱印。

多摩川七福神MAP


基本的に巡拝の順番は自由。
マップを確認した上で、参拝し易い順に巡るとよい。

公式サイトでは以下の順で矢印が振られている。
「新田神社」(色紙購入)→「頓兵衛地蔵」→「矢口中稲荷神社」→「氷川神社」→「延命寺」→「東八幡神社」→「十寄神社」→「新田神社」(全てのスタンプ押印)

全て徒歩で巡拝した場合、所要時間は1時間30分前後。
ぜひご自分の足で巡拝して頂きたい。

所感

平成二十六年(2014)に町おこしの一環で始まった比較的新しい七福神巡り。
当地周辺には中核神社である「新田神社」を始め、新田義興公に縁のある寺社が多く存在。
そうした地域の歴史を信仰を学びながら巡拝できる七福神巡り。
通年で色紙を購入できたり、「新田神社」で全ての印(スタンプ)を押せたり、巡拝距離もそう長くないので、他の七福神巡りよりも気軽に楽しめると思う。
近隣の「武蔵新田商店会」ではこの「多摩川七福神」の他、「武者パレード」など様々なイベントを催していて、寺社と共に街を挙げて盛り上げようという気概を感じるのが特徴的。
地域の繋がりが深い神社・寺院というのは、巡拝していて心地よく、個人的にもとても好きなエリア。

    脚注
  • 当ブログに掲載している情報は筆者が参拝時の情報です。最新のものではない可能性がありますのでご理解下さい。
  • 当ブログ内の古い資料画像は「国立国会図書館デジタルコレクション」の「インターネット公開(保護期間満了)」から使用しています。
  • その他、筆者所有以外に使用した資料画像がある場合は別途引用元を明示しています。
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