【神社情報】
日光二荒山神社別宮 滝尾神社(たきのおじんじゃ)
御祭神:田心姫命
社格等:─
例大祭:4月13日-17日(弥生祭)
【御由緒】
日光二荒山神社の別宮。本宮、新宮 (現在の二荒山神社)とともに日光三社権現の一つである。女峰山の女神、田心姫命を祀る。
弘仁十一年(820)弘法大師が創建したと伝えられる。明治四年の神仏分離までは楼門に大師の筆といわれる「女体中宮」の額が掲げられ、仁王像が安置されていたという。正保三年(1646)の建立。四月の弥生祭の時には、二荒山神社から滝尾の神輿が渡御する。
参拝日:2015/06/10
※スキャンの光具合により金印が薄くなってしまっているが、実際はもっとはっきりと当社の神紋である「丸に抱き茗荷」の印が押されている。
この祠が現在の別宮となっている「本宮神社」。
社伝によると空海(弘法大師)が訪れた際、女峰山の神(田心姫命)を祀る「滝尾神社」を建てたと伝えられている。
上述の通り、空海(弘法大師)によって建てられたと伝わるのが当社。
実際のところ史実として空海(弘法大師)が此の地を訪れたというのは、伝承の域を出ないと思うのだが、社伝として残っているものであり、神仏分離した現在も神仏習合時代の名残を結構見る事ができる。
現在の社殿は正保三年(1646)建立ものが現存。
国の重要文化財になっている。
山を拝することのできるよう、本殿裏側には扉が設けられているのが特徴的。
現代においても試してみる方はいるようで、鳥居の近くには小石がいくつか転がっていた。
さらに御神木の「三本杉」や、そこまでにある「無念橋」など見どころも多い。
御朱印は「日光二荒山神社 本社」の御朱印・祈祷受付所にて頂ける。
当社の境内ではお受けできないので「日光二荒山神社 本社」に参詣した際に一緒に頂くとよいだろう。
「日光山内」から山奥に入ったところにある当社。
具体的には稲荷川沿いの狭い道を2km近く上った場所にある。
車だと対向車とすれ違うのに苦労するくらいの道。
徒歩の場合は1時間近く軽い山登りをしないといけないようだ。
すぐ横には「白糸の滝」という小さな滝もあるので、そちらも合わせて見ると楽しめると思う。
そんな「日光山内」からも離れた場所にあるという事もあって、こちらは人の姿がさっぱり見えなくなる。
極稀にここまで上がってくる方がいるくらいで、観光客で賑わう日光において、別次元の空間。
そして森林の佇むとあって静けさと冷たい空気が身を包み込む。
日光の世界遺産区域の中でも個人的には最も神域らしさを感じる場所。
世界遺産なのだが、人がさっぱりこない超穴場スポット。
御朱印にある「日光の聖地」というキャッチコピーがしっくりくる神域。
明らかに他と空気が変わるので、是非こちらまで足を伸ばしてもらいたい。
【神社画像】
コメント