日光二荒山神社別宮 本宮神社 / 栃木県日光市

日光市

 

【神社情報】

日光二荒山神社別宮 本宮神社(ほんぐうじんじゃ)

御祭神:味耜高彦根命
社格等:─
例大祭:4月13日-17日(弥生祭)


所在地:栃木県日光市山内
最寄駅:日光駅・東武日光駅
公式サイト:http://www.futarasan.jp/

【御由緒】

古くは、新宮(現在の二荒山神社)滝尾と共に、日光三社と呼ばれた。
創建は大同三年(808)。祭神は味耜高彦根命。現在は二荒山神社の別宮。
四月十七日二荒山神社の弥生祭のとき、三社の神輿がここに渡御する。
貞享元年(1684)の大火で焼失、翌年に再建された。境内には修験者が背にしていた笈をかけて参拝するところから「笈掛石(おいかけいし)」と名付けられた石がある。
(※境内案内板より)
【参拝情報】

参拝日:2015/06/10

【御朱印】

初穂料:500円

日光二荒山神社 本社」の御朱印・祈祷受付所にて。

当社境内には授与所などがないため、当社の御朱印は「日光二荒山神社 本社」で頂ける。

※近くの「神橋」にも専用御朱印有り。

本宮神社

※スキャンの光具合により金印が薄くなってしまっているが、実際はもっとはっきりと当社の神紋である「丸に一の字」の印が押されている。

 

【備考】

 

日光二荒山神社」の別宮という立ち位置の神社。
古くは「日光三社権現」と称されており、「日光二荒山神社」「本宮神社」「滝尾神社」の三社を「日光三社」と呼んでいた。

 

日光二荒山神社」の創建は、下野国の僧・勝道上人が神護景雲元年(767)、男体山の神(大己貴命)を祭る祠を建てたことに始まるとされている。

この祠が現在の別宮となっている「本宮神社」、すなわち当社となる。
ようするに「本宮神社」は「日光の原点」とも言うべき存在になっている。

社伝によると空海が訪れた際、女峰山の神(田心姫命)を祀る「滝尾神社」を建てたと伝えられている。

その後、男体山の神(大己貴命)を当社から現在の「日光二荒山神社 本社」がある地に移して社殿を建て、当社には新たに太郎山の神(味耜高彦根命)を祀った。
この事により、現在の「日光二荒山神社 本社」には男体山の神(大己貴命)を祀り、「本宮神社」には太郎山の神(味耜高彦根命)を祀り、「滝尾神社」は女峰山の神(田心姫命)を祀っており、それぞれの神社に「日光三山(男体山・太郎山・女峰山)」の3つの山の神をお祀りする形が出来上がった。
よって三社を総称して「日光三社」「日光三社権現」と呼ぶようになった。

現在の社殿は貞享元年(1684)の大火で焼失し、翌年(1685)に再建されたものが現存。
国の重要文化財になっている。

山を拝することのできるよう、本殿裏側には扉が設けられているのが特徴的。

近くにある重要文化財の「神橋(しんきょう)」も「日光二荒山神社」の管轄。

神橋にはこんな伝承が残っている。
勝道上人が日光開山に向かったところ、川が荒れ、行く手を阻んだため、一心に祈ると、異形の神が出現し、二匹蛇を投げて橋とし、勝道上人を助けたという「山管の蛇橋」という伝承。

御朱印は「日光二荒山神社 本社」の御朱印・祈祷受付所にて頂ける。

当社の境内ではお受けできないので「日光二荒山神社 本社」に参詣した際に一緒に頂くとよいだろう。

社寺の建つ「日光山内」の入り口に鎮座する当社。
鎮座地は本社の旧鎮座地と伝わり、「日光三社」の一社として重要な役割を担っている。

ところが観光客からするとあまり重要視しないようで、とにかく人の姿が見えない。
この日も1人とすれ違っただけであった。
この閑散とした静けさが、観光地化している社寺とは違い、清々しく身が引き締まる。
観光地とは違う雰囲気を感じるこの場所はかなり好み。

ちなみに「日光の社寺」として登録されている世界遺産だが、「日光二荒山神社」の項目には別宮である「本宮神社」と「滝尾神社」の「日光三社」が含まれているため、当社も世界遺産という扱いになっている。
世界遺産なのだが、上述の通り閑散としており参拝する方がほとんどいないので、日光の原点に触れる事ができる穴場スポットだと思う。

神社画像

 

[ 社号碑 ]
[ 参道 ]
[ 手水舎 ]
[ 鳥居 ]
[ 拝殿 ]
[ 本殿 ]
[ 笈掛石]
[ 案内板 ]
[ 神橋 ]

【Google Maps】

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